出水市 弁護士

Q & A

遺言書を作成するにあって,どのような点に注意したらよいですか。

 自筆証書遺言の場合,すべてを自筆で書くなど法律で決められた形式でなければ無効とされてしまいますので,まず,この点に注意してください。遺言の内容にも,財産をはっきりと特定するなど,注意すべき点があります。

 どの方式の遺言であっても共通の注意点としては,相続人の「遺留分」を侵害しないようにする,ということがあげられます。
 「遺留分」とは,被相続人(亡くなった方)の財産のうち,兄弟姉妹を除く相続人が最低限確保することができる,相続財産に対する割合のことをいいます。たとえば,配偶者が相続人である場合は遺産の2分の1が遺留分とされており,仮に,遺産のすべてを別の人に与えるという遺言をした場合,配偶者の遺留分を侵害することになってしまいます。そうすると,配偶者が遺留分減殺請求をすることができるため,争いが起こってしまうことがあります。

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